激闘制しいよいよアジアの頂点へ | fc2 yokohama リターンズ    ★★★★★

 ACL準決勝、第1戦、蔚山現代とのアウェイゲームを0対1で落としたマリノスは、ホームの第2戦を横浜国際総合競技場で戦う。

 

 

 激しい雨が試合前から降りつけた。

 

 今日のスタジアムは1階スタンドのみの開放、熱量のある仲間たちがゴール裏に集結、マリノスに熱い声援を送る。負ける気はしない。

 

 1週間休んだマリノスの先発メンバーは、

 GKポープウィリアム、

 DF松原、上島、畠中、永戸、

 MF榊原、植中、ナムテヒ、

 FWヤンマテウス、アンデルソンロペス、エウベル。

 

 

 キックオフから、マリノスの3トップが猛攻を仕掛ける。

 

 アタッキングフットボールが爆発し、相手陣内で押し込んだ末、植中が先制ゴールで、準決勝の行方を振り出しに戻す。

 

 さらに、大エースアンデルソンロペスが決勝進出の切符を掴む追撃ゴール、植中の2発めがダメを押した。

 

 あまりにうまくいきすぎる展開、しかしそのままでは終わらなかった。

 

 

 CKからあっさり1点を奪われると、ボックス内のピンチにスライディングした上島の手がボールに当たり、PK&レッドカード。

 

 気迫あふれるプレーで、相手FWを抑えていた上島、故意ではないだけに残念なプレーだった。

 

 

 このPKを決められて2対3、トータルスコアは同点となった。

 

 

 息を吹き返した蔚山現代はこの後、猛攻に転じマリノスは防戦一方となる。

 

 

 後半からは、アンデルソンロペス、ヤンマテウスを2トップに、4-3-2の布陣、中盤で無理にボールを繋ぐこともやめ、ゴールキックはすべてロングキックに切り替え、割り切って守備を固めた。

 

 
 蔚山現代は、ボックスの外でボールをキープし、ゴールを窺う。

 

 しかし、この状況でしっかり守れば、早々ゴールを割ることができないのは、マリノスが普段逆の立場で経験していることだ。

 

 こっちは、後半からエドゥアルドも投入、畠中、松原、永戸がゴール前に詰めて守備に専念する。

 

 

 蔚山現代がゴールネットを揺らすもVARにより取り消され、マリノスもオフサイドでゴールならず。

 


 マリノスの堅陣を崩せない蔚山現代は、ミドルシュートを積極的に放ってくる。

 

 威力がある上に正確なので油断はできないが、なかなか入るものでもない、ポープウィリアムが冷静に対処してくれる。

 

 むしろ、マリノスのカウンターのほうがゴールに近い、これは負けないとおれは思った。

 

 

 90分の試合が終了、延長は15分ハーフの前後半。

 

 ここでも守り切ったマリノス、いよいよPK戦に突入した。

 

 

 PK戦が、基本運であることは否定しないが、観戦経験から言えば、思うように試合を進めていた方が勝利を掴む可能性が大きい。

 

 PK戦に臨む際のピッチ上の雰囲気や、選手のメンタルが影響するのだと思う。

 

 マリノス絶対勝つ、おれは信じた。

 

 

 PK職人のアンデルソンロペスが決め、2人めの水沼も決め、スタンドを煽る。

 

 松原がいとも簡単に決めたとき、おれはさらに勝利を確信した。

 

 

 蔚山現代4人めのキッカーは、中央高めに蹴ってきた。

 

 ポープウィリアムは反応して手に当てるが、惜しくもゴール。

 

 しかし、ポープウィリアムは、試合前半の1本も含めこれでPK5本め、確率からしてもそろそろ止める頃だ。

 

 天野純が冷静に決めた後、いつになく咆哮、ポープウィリアムを鼓舞する。

 

 

 そして5人めのキックをポープウィリアムが止めた。やっぱり止めた。

 

 

 興奮に包まれるスタジアム、スポットに最後に現れたのはおれたちのエドゥアルド。

 

 堂々たる佇まい、歴戦の彼が外すわけもない。

 

 不安は微塵も感じなかった。

 

 

 ついに勝ったマリノス、アジアの頂点まで、あとは決勝の2試合を残すのみだ。

 

 選手もよく頑張ってくれたが、今日はスタンドの応援も最高だった。

 

 

 

 次も、当然勝つ。